【少ない時間でハイパフォーマンス学習を】
どんな人にも平等なものがあります。
それは時間です。
1日は24時間でこれを伸ばすことも短くすることもできません。
そんな限られた時間で趣味や遊びなどのやりたいことのあれば、仕事や勉強などやらなければならないことが誰にもあると思います。
充実した人生にはこの2つの両立をが必要不可欠です。
勉強などの時間は最小限の取り組みで最高の結果を得ることができれば時間を節約することができると思います。
何となくの方法ではなく、科学的根拠に基づいた方法を使った超効率的な勉強法を得る一冊。
書籍紹介
科学的根拠に基づく最高の勉強法/KADOKAWA/安川康介 | ||||
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最高の勉強法を知る前に多くの人がやっている勉強法で科学的に効果が高くない勉強方法があります。
- 繰り返し読む
再読はもっとも一般的な勉強法だと思います。
確かに内容を短期的に覚えるには効果があるという研究報告はあります。
再読には流暢性の錯覚という「わかった気になってしまう」罠があり、自分の知識や習熟度を過大評価してしまいます。
- ノートに書き写す・まとめる
教科書や参考書の内容をただ綺麗に書き写したり、まとめたりすることは科学的に効果は低いとされています。
再読同様流暢性の錯覚に陥ってしまいます。
- マーカーなどで下線を引くこと
重要なところだけを引いてしまうことで他の部分に意識が向かなくなってしまいます。
また、上記同様流暢性の錯覚に陥ることになってしまいます。
流暢性の錯覚に陥りやすい勉強方法は科学的根拠が低いようです。
科学的に効果が高い勉強法
- アクティブリコール
アクティブリコールは勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出すこと、記憶から引き出すことです。
何かしらを記憶するためにはそのことを積極的に使うことが学習効率を上げることができます。
いわゆるアウトプットです。
学習といえばインプットが基本でそれをいかに忘れないかが学習と考える人が多いと思います。
しかし、実際はインプットしたことをテストや教えるなどのアウトプットを通して自分の知識として獲得することが学習です。
しかし、このアクティブリコールは勉強効果の実感をしにくいデメリットがあります。
再読や書き写すなど流暢性の錯覚がないため効果があるが実感を得にくいのです。
具体的な方法として
学習した内容を白紙の紙に覚えていることをひたすら書きなぐり、その後フィードバックで覚えていないことを再学習します。
- 分散学習
小テストを乗り切るための短期記憶は再読や書き取りなどで乗り切ることができますが、資格試験や受験など膨大な学習内容を短期記憶することはほぼ不可能だと思います。
そのため、長期記憶する必要があります。
しかし、人間の脳は生きていくうえで必要のない情報を忘れるようにできています。
そのため、必要な情報と脳に教え込まなくてはいけません。
そこで役立つのは分散学習です。分散学習は時間をあえて開けて同じ内容を学習することで記憶の定着をしやすくすることができます。
そして、この学習の間隔が長いほどより定着しやすいです(ラグ効果)。
また、復習の間隔は最初は短い間隔で行い、徐々に延ばしていくことで長期記憶をより効果的に発揮します。
- 精緻的質問と自己説明
精緻的質問は学習したい知識について踏み込んで考えてみることです。なぜ?どうして?を繰り返す。
自己説明は自分自身に向けて学習内容や学習過程の理解について説明することです。
精緻的質問は子どものように様々な角度から疑問を投げかけていくことが大切です。
日常の些細なことでも疑問を投げかけ、その答えを追い求めることで記憶の定着を図ることができます。
自己説明は自分の認知についての認知が必要なことです。
どこまで自分が理解しているのかまた、理解していないのかメタ認知をすることで知識の習熟度を把握することができます。
精緻的質問と自己説明は情報収集の深みにはまると学習の進捗度を停滞させる可能性があるため注意が必要です。
- インターリービング
インターリービングは、似ているが異なった複数のスキルや勉強内容を交互に学習する方法です。
例えば同じ教科を学習する場合に同じ内容の問題を繰り返すより、他の単元の問題も複合的に学習することで学習効果を上げることができます。
インタービーリングは全く異なるスキルや勉強内容の場合全く学習効果が得られないデメリットがあります。
まとめ
- 流暢性の錯覚に注意
- インプットした内容をアウトプットすると記憶の定着を図りやすい
- 分散学習により脳に内容の重要性を錯覚させる
- 知識に疑問を問いかけ続ける
- 1つの単元だけ勉強するのではなく複数の単元を交互に勉強する
科学的根拠に基づく最高の勉強法/KADOKAWA/安川康介 | ||||
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