【漫画の宇宙兄弟から学ぶ次世代リーダー論】
著者:組織開発ファシリテーターで多くのチームビルディングを行う。長尾彰さん
リーダーは必ずしも優秀でなくてはいけないわけではありません。
リーダーに必要な素質はリーダーシップを発揮することができるかどうかだけです。
的確な指示、チームを引っ張る力などは必要ありません。
書籍紹介
宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。/Gakken/長尾彰 | ||||
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一度でも何かしらのリーダーをやったことはありますか?
また、その時にリーダーとしての滞りなくやり遂げることができましたか?
多くの人がやり遂げれたかどうか自信がないと思います。
しかし、この書籍の次世代リーダー論を身につければ優秀でなくともリーダーシップを発揮することができます。
リーダー=優秀な人というイメージを払拭することができる一冊。
宇宙兄弟から学ぶリーダー論
宇宙兄弟から学ぶことができるリーダー論をいくつか紹介していきます。
どんな人でもリーダーになれる
- Want思考でリーダーシップを磨く
Wantは~したいという意味でこのしたいという自分の意思を周囲に発信する。
Wantは自らを動かす原動力となります。
しかし、相手のWantがあるため対立した場合は妥協点を見つけていくことが大切です。
- シェイカーを目指そう
シェイカーとは心を揺さぶられる存在、一緒にいると頑張ろうと思える人のことを言います。
シェイカーに無理になろうと考えるのでなく他人に影響を与えることのできる存在と自覚することが大切です。
- ①Why②How③Wantの順で人から共感を得る
人は何にではなくなぜに動かされやすい。
Whyを自分とチームに共有して道筋を見失わないようにしよう。
- 真の意味での無敵を手に入れよう
この無敵とは天下無双の無敵ではなく敵が無いという意味での無敵です。
敵を作るのではなく敵を消し去ることが重要です。
対立した意見は見方の違いとして受け入れましょう。
愚者風リーダーのススメ
リーダーは賢者風と愚者風に分かれます。
賢者風は優等生タイプで先頭に立ちみんなを引っ張りながらチームをまとめ上げるリーダーの理想像としてあげられるようタイプです。
しかし、このタイプは自分や相手に対してShould(~しなければならない)でリーダーシップを発揮します。
一方愚者風は先頭に立ち引っ張るのではなく、みんなの横に立ち周りの意見を聞き、立場としてはフラットでフォローアップしてリーダーシップを発揮します。
愚者風リーダーは優秀である必要はありません。
リードし、周りの子心を動かすことが重要なのです。
賢者風と愚者風の考え方の違いを見比べてみましょう。
問題に対しての取り組み方
- 賢者風リーダーは問題を解決するためにリーダーシップを発揮し
- 愚者風リーダーは問題を解消するためにリーダーシップを発揮します。
解決と解消の違いを分かりやすくするならば
怪我や病気をどう(How)治すかを考えるのが解決アプローチ
なぜ(Why)怪我や病気が発生するのかを考えるのかが解消アプローチです。
アプローチ方法の違い
- 正解を出そうとするのが賢者風リーダー
- 回答を見つけるのが愚者風リーダー
正解は答え合わせをしなければ正しいのか正しくないのかはっきりさせることはできません。
そのため、チーム全体の動きを止めかねません。
自分なりの回答を見つけることで正しい正しくないことは抜きにして次の行動を移すことができます。
自分らしいリーダーシップ発揮のススメ
優秀ではない愚者風リーダーを目指すとしてもどうしたらいいかわからないという人は多いと思います。
その中で役立つ「1.1」の法則が自分らしいリーダーシップを発揮することができます。
1.0が自分の発揮できるパフォーマンスだとします。
このパフォーマンスから1割増しを目指すだけです。
1.1を30日頑張ると1.1の30乗で約17となります。
0.9の場合は約0.042と約405倍に差が生まれてしまいます。
無理に2.0のパフォーマンスを出す必要はありません。
1割だけいつもよりリーダーシップを発揮すればいいのです。
まとめ
- Want思考を周りに発信する
- 誰しもがシェイカーであることを自覚しよう
- Whyを大切にしよう
- 真の無敵を目指そう
- 愚者風リーダーを目指そう
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